ワインをおいしく保管するには

ピクールからのお便り「ワイン日和」 - IMAGE COPYRIGHT © PCOEUR ALL RIGHTS RESERVED.

「ねえ、お茶しない?」という言葉、今はないのでしょうか。あるのでしょうか。

この響き、私には懐かしくて、ちょっとむず痒い。学生だった30年ほど前には、頻繁に使っていた記憶があって、私には茶トモもいた。ちょっとひと息入れたいときに「ねぇ、ねぇ」と誘うのは、なぜか決まった友人だった。

あの頃は、男性が気に入った女性を誘うときの常套句も「お茶しない?」だった気がする。今の学生を思い浮かべると、そもそもの環境が違いすぎる。LINEやメールがある。

だから出会い方も違うし、大学でもバイト先でも相手にコネクトできるチャンスはいくらでもある。

一周して、このパンデミックが落ち着いたら、今さらの「お茶しない?」いや、このお便りを読んでいる方には「ワインしない?」というのは、とても新鮮かもしれない。

「やっぱり2人で飲むワインは美味しいね」などとワイン トモと共有したい。そう思うのは、私だけですか?

さて、今回はワインをおいしく保存するコツのお話です。

皆さんに質問です。ワインの保存に影響を与えるものは何でしょうか。ワイン生産者のカーブは、地下倉で薄暗く冷んやりとしています。自然な季節の移り変わりに沿って、ワインはゆるやかに熟成します。保管されているボトルにはカビが生えていることも…。

そう、この環境がワインの保管熟成にとって理想的なんです。つまりワインの保存において、重要なポイントは三つ「温度」「光」「湿度」です。

この記事を書いた人は…

AYUMI IKEDA池田 あゆ美

自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。