ワインの歴史は、人類の歩み

ピクールからのお便り「ワイン日和」 - IMAGE COPYRIGHT © PCOEUR ALL RIGHTS RESERVED.

冬真っ盛り、肌に刺すような冷気を日中でも纏う季節になると、恋しくなるのがお風呂の時間。

ゆっくりと湯船に浸かり、冷えた体をほっこりと癒す時間は、至福のときですね。

しっかりと温まると生き返った心地になり「ふぅ〜! 日本人に生まれて良かった」と、しみじみ思います。

一日の終わりのお風呂は、私にとって心と身体を「ととのえる」場所、お風呂の時間が楽しいと一日の終わりが楽しい。

ちなみに、休日の昼間にお風呂に入るのも好きで、飲み物や本を持ち込みのんびり過ごす時間は、何ものにも代えがたい贅沢な気持ちにさせてくれます。

さて、このお風呂、古代ギリシャで公共浴場が作られるようになったのは、紀元前5世紀ころ。

日本ではようやく弥生時代に入ったころに、お風呂文化が花開いていたというから驚きです。

食文化としては、すでにワインも飲まれていて、古代ローマの遺跡にはバカでかい浴場跡とともにワイン醸造所も見つかっています。

今回は、そのワインの起源、ルーツを辿るタイム トリップです。

その昔、ワイン造りは、熟したブドウを大きな桶に入れて、足で踏み果汁を搾るところから始まりました。

そうです、ワインという飲みものは、ブドウ果汁を発酵させただけの本当にシンプルな醸造酒です。

ブドウだけでシンプルに造ることができるからこそ、その味わいや品質には大きな差がでます。

あの緑葉野菜果汁の「マズイもう一杯」ではありませんが、野蛮といいたくなる劣悪なものから、天使のほほえみの魅惑的なものまで、千差万別です。

この記事を書いた人は…

AYUMI IKEDA池田 あゆ美

自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。