過去にワインの瓶詰め会社で働いていた当時、瓶詰め設備のない小さなワイナリーを巡る機会が多くあり、マルセル ラピエールやギイ ブルトン、イヴォン メトラなど、現在活躍する自然派ワインの生産者と深いつながりを持つようになりました。特にマルセル ラピエールに影響を受け、ジュール ショーヴェの本を手に、マルセルのカーヴに足繁く通いながら独学でワインの醸造を学びました。1981年、父親が畑仕事を辞めたことをきっかけに、畑を譲り受けて本格的にワインづくりを始めます。

彼のガメイは、艶っぽくエレガントな味わいが特徴で、ボジョレーのヴァンナチュールを代表するだけでなく、AOCやヴァンナチュール、品種の枠を超えて世界中で高い評価を受けています。現在は、彼と5人のスタッフで16ヘクタールの畑を管理しています。ブドウの品種はガメイのみで、樹齢は21〜86年。畑では硫黄とボルドー液散布のみを使用し、100％オーガニックの栽培を行っています。ブドウの品質にこだわり、収穫時には一粒一粒丁寧に選果を行い、傷んだブドウは一切使用しません。低温でのマセラシオンを経て、じっくりと時間をかけて仕込まれるワインは、まさに上品そのものです。

生み出される果実味豊かでエレガントなワインは、ヴァンナチュールワインの愛好家だけでなく、幅広い人々から高い評価を受けており、ワインガイド「ル クラスマン」をはじめとする様々なガイドで取り上げられています。

文： インポーター資料を元に編集
写真： ©Tessy Ital