【今回のワイナリーは…】
デニス モンタナール / Denis Montanar
【生産者は、こちらの方…】
デニス モンタナール / Denis Montanar
くもり
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61%
1.54m/SE
06:17
15:28
日本は、酔っ払いに寛大な国です。
ワイン屋稼業なのに、私はアルコール分解酵素をあまり持たない体質ゆえ、若かりし頃は、上司や先輩のお酒を断りきれず、酔っ払ってとんでもない失態をやらかしたこともあります。
夜の街では、駅前の道路をサラリーマンが千鳥足で歩いていたり、意識を失って仲間に担がれ運ばれている風景を見ることもよくありますが、酔っ払うのもご愛嬌、お酒は酔うためのもの、そんな意識が日本人には刻まれている気がします。
かたや、フランス人は人前で酔った姿を見せません。
彼らは私たち日本人よりも体質的にアルコールに強いということもありますが、そもそも、ワインは酔うために飲むお酒ではないという歴史的な成り立ちとそこから生まれた社会的な規範があるからだと知ったのは、ずいぶん後のことです。
日本人は主食としてお米を食べ、その主食の米で造ったお酒を飲みます。
フランス人や欧州人は、小麦でつくったパンを食べてブドウで造ったワインを飲みます。
その違いが食事とお酒の飲食体系の違いを生み出し、祝宴という日本人の習性として刻みこまれました。
食文化が民族性の違いに与える影響というのは、お酒という側面から掘り下げてみてもとても興味深く面白いのですが、この話は長くなるのでまたの機会に。
アドリア海に接するイタリア北東部、フリウリ ヴェネチア ジュリア。
イタリアのなかでも「白ワインの聖地」と呼ばれ、アドリア海やオーストリア、スロベニアなどの隣国に囲まれた自然の恵み豊かな土地に、さまざまな白ワインやオレンジワインが産出されています。
今回は、ナチュラルな造り手たちがひしめくブドウ栽培適地から少し離れた場所に突如現れた鬼才「デニス モンタナール」をご紹介します。
「デニス モンタナール」は、独自の世界観と感性でワインを造り続ける、唯一無二の造り手です。
そんな彼が自分のワインとその世界観を伝えるために来日しました。
この記事を書いた人は…
AYUMI IKEDA|池田 あゆ美
自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。