衝撃のワインが教えてくれたこと – ドミニク ドゥラン –

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【今回のワイナリーは…】
ドミニク ドゥラン / Dominique Derain

【生産者は、こちらの方…】
ドミニク ドゥラン / Dominique Derain

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ワインの王様…ブルゴーニュは、私にとって、とても敷居が高かった。

ボルドーとブルゴーニュの二大産地で比較するなら、私の好みは、繊細で華やかなピノ ノワール。それくらいしか解らない。

「この村名は」ああだ、「このヴィンテージは」こうだ、「この造り手は」なんたらかんたら。

そんな要素を一つ一つ覚えていると、頭のなかがいっぱいになり、次から次へと溢れだす。それどころか、ワイン教本を開けば、眠くなり、まったく頭に入らない。

そして、あるとき、私は覚えることを諦めました。

そういうことは、ワインを仕事にしている人に任せればいい。

純粋に自分の好きなワインを楽しむ、それに徹すればいいと開き直りました。

そんなブルゴーニュも、本数を重ねるうちに、その複雑さが魅力に思えてきます。すると不思議。ちょっと知識が知りたくなるんですね。そして、普通のワイン飲みが超えることのない、最後の一線を踏み外したのは、あの瞬間!

より深く、もっと知りたい、楽しみたい…そのタイミングで、実現したドメーヌ訪問でした。

初の訪問先は、ブルゴーニュ サン トーバン村のドメーヌ、ドミニク ドゥラン。ブルゴーニュのなかではマイナーな白ワインの産地、その村で造るナチュラルワイン…

けれど、ここはブルゴーニュ。ワインと同じ、上品な造り手が出迎えてくれるに違いない。すると、どうでしょう。よい意味で想像を裏ぎる、造り手の姿がありました。

この記事を書いた人は…

AYUMI IKEDA池田 あゆ美

自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。