「人は見た目が9割」…言葉で伝える前に、見た目の印象で判断されてしまうのならと、見た目ばかり熱心に作り込んで、話の内容は二の次にしていた時期がありました。
この「見た目が9割」というのは、見た目=容姿という外見至上主義的な考え方ではなくて、アメリカの心理学者が提唱した「メラビアンの法則」による分類で、コミュニケーションのなかには、言葉による「言語的なコミュニケーション」と、身だしなみやしぐさ、表情、声のトーン、言葉遣いなどの、おもに見た目の印象による「非言語コミュニケーション」という2つがあって、受けとる側の印象を大きく決定づける要因は、非言語情報(視覚や聴覚)が、9割。
つまり「何かを伝えたい」と思ったら、見た目や話し方の印象を良くすることで、「話す内容」をより引き立てることができる…と、理解したのは、ずいぶんあとのことでした。
この「人は見た目が9割」と同じように、ワインの世界でも、ある権威は「テイスティングの80%は香りで決まる」と話します。
それでは、ワインを楽しみながら、魅惑の香りの世界を旅してみましょう。
この記事を書いた人は…
AYUMI IKEDA|池田 あゆ美
自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。