【今回のワイナリーは…】
アンペレイア [フォラドーリ] / Ampeleia ‘Foradori’
【生産者は、こちらの方…】
フランチェスコ パスクッチ / Francesco Pascucci
くもり
7.7℃
100%
2.25m/NE
06:29
15:41
気候が寒くなるにつれ、大勢の人たちが赤ワインを飲み始める。
日本には四季があるから、旬の時期に旬のものを食べて季節の移り変わりを楽しむ。
それは、四季のある日本に住んでいるからこその贅沢だし、存分に享受したい。
だけど、季節の移り変わりを衣替えのように、ワインの世界にあてはめて気温の低い時期には、濃い色調のワインとするのは、なんとももったいない。
夏の気候や軽い食事より、涼しい季節と濃厚な料理のほうが相性のいい白ワインも少なくないし、季節の料理に軽めの赤ワインの方が断然良い場合だってたくさんある。
そういうワインを、冬の白、冬の薄赤と呼びたい。
芳醇な赤もいいけれど、私的には豊満でふくよかな白や繊細でエレガントな薄赤と日本の冬の食材をどう合わせるかの方が興味をそそる。
好きな赤ワインの品種を聞いたときに、多くの人がカベルネ ソーヴィニヨンやメルロー、ピノ ノワールと答える。
世界各国で栽培され、ポピュラーな赤ワインの品種だから人気があるのも頷ける。
けれど、ほかにもたくさんの魅力的な黒ブドウの品種は存在する。
たとえば、人気のカベルネ ソーヴィニヨンの交配親(原種)にあたるカベルネ フランは、より繊細かつエレガント。
フランスのボルドーでは、ブレンドの品種として使われることも多いが、単一や主要品種として使う産地もあって、主役も脇役もこなす。
今回は、そんなカベルネ フランの存在感と魅力をワインで語る、イタリア トスカーナ地方の造り手「アンペレイア」のお話。
この記事を書いた人は…
AYUMI IKEDA|池田 あゆ美
自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。