【今回のワイナリーは…】
レ カプリアード / Les Capriades
【生産者は、こちらの方…】
パスカル ポテール / Pascal Potaire
雨
4.3℃
85%
13.48m/W
07:08
16:13
蒸し蒸しと湿気がうっとうしい日本の夏。
祭りに神輿、七夕に花火…と日本には、伝統的な夏行事がたくさんあって楽しいはずなのに、尋常でなく暑い毎日に苛立ちを感じる、大人の夏。
夏祭りの多くは、暑い夏に体力が落ちて病気になりやすかったり、自然災害などを防ごうとした、無病息災の祈願が夏祭りの由来なのだそう。
だったら、浴衣姿に扇子で、いつもより髪をキュッと高めに結んで、思い切り楽しでしまおうと、企んでみるのもいい。
そんなときにふさわしいのは、キリッと冷えたスパークリング ワイン。
「プシュッ」と栓を開けてグラスに注ぐ。この瞬間は、シャンパーニュが最高かもしれない。けれど、もうちょっと気軽な気持ちで楽しめて重宝するのが、ペティアン ナチュレル。
暑さでほてった体を心地よくクールダウンさせるだけなら、シャープな味わいの泡が良いけれど、どうせなら料理にも合わせたい。そう考えると、もう少し味わい深い1本がいい。
あれやこれやと考えて、私がいつも最初に思い浮かべるのが、レ カプリアードのペティアン ナチュレル。
ペティアン ナチュレルとは、ブドウの糖分がすべて発酵する前、発酵途上のワインを瓶に詰め、瓶内で発酵させる方式=メトード リュラルで造る発泡性ワインのこと。
瓶内で発酵させることによって、ガスが瓶のなかに閉じ込められるというものだ。
ただし、瓶内での発酵後、残糖をどこまで残すのか、どのような泡を造りたいのか、造り手の考え方次第で、仕上がるペティアンのタイプ、仕上がりの味わいも違ってくる。
この記事を書いた人は…
AYUMI IKEDA|池田 あゆ美
自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。