
「白米よりも漬物が好き」な福井の田舎モノだった私は、その塩味と酸味のほどよい塩梅とバリバリとした食感の漬物が私を途方もない発酵という発見の旅に連れていってくれるとは、夢にも思っていなかった。
実際、漬物は今も食卓に欠かせない一品だし、ピクルス、パン、チーズ、ヨーグルト、酢、醤油、チョコレートにコーヒー、ワインなどの発酵食品は、私の食生活において圧倒的な地位と確率を占めている。
私は、発酵については、専門家でもなければ、造り手でもない。
そして、事典的な知識があるわけでもない。
ただ、世界中どこにいっても人々は、食物を保存したり、アルコールを造ったり、よりおいしい食べものへと変成させるために、この発酵の力を利用している。
そして、その食品は無限のバリエーションがあるということだけは知っている。
今回は、ブドウからワインを造る、発酵の物語。

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AYUMI IKEDA|池田 あゆ美
自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。