ボルドーで目覚めた日本の獅子 – クロ レオ / 篠原 麗雄 –

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【今回のワイナリーは…】
クロ レオ / Clos Leo

【生産者は、こちらの方…】
篠原 麗雄 / Shinohara Leo

この地域「Belvès-de-Castillon」の天気現地時間 4/26 05:05 計測
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赤ワインの聖地といえば、誰もがワイン王国フランスのボルドー地方を思い浮かべる。

ワイン造りの長い歴史のなかで、品質的にも歴史的にも世界をリードし続けている。それが、ボルドーであることに疑う余地はない。

古代ローマ時代に溯る長大な歴史も、一万軒のシャトーが世に送り出す個性豊かなワインも、揺るぎない評価も、すべてが魅惑的でしかない。このボルドーという「ワインの森」は、深く入り組んで、果てしなく、一筋縄ではいかない。

けれど、その探求の先にある、芳醇な香りや美味、至福の時間という恩寵が、ワインに目覚めたものに覚悟を決めて挑めと誘惑してくるのだから迷い込んでしまう。

名だたる銘醸ワインを擁するボルドーは、フランス南西部の大西洋沿いに位置する産地だ。

ジロンド河の左岸には、かの有名なメドック地区があり、力強い赤を産出している。かたや、右岸には豊満なボディの赤を産するサンテミリオンやポムロール地区がひしめき合う。

メドックは何十ヘクタールという大きさが標準。だから、1855年に公式格付けされた有名シャトーは、貴族や大企業によって支えられているというのは、ご存知の方も多い事実。

けれど、対岸の右岸は畑の単位が小さい。

だからこそ、個人の情熱が入り込み、反映される余地がある産地なのだが、そんなサンテミリオンで、90年代後半、その規模感からは「ガレージ ワイン」、そして突如彗星のようにして現れ、大きな話題をさらい、高嶺の花となったことで「シンデレラ ワイン」と呼ばれたワインの造り手がいる。

この記事を書いた人は…

AYUMI IKEDA池田 あゆ美

自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。