ドメーヌ ジュリアン メイエーは1705年から存在する歴史ある造り主で、1999年から100％ビオディナミ農法にしました。醸造面においても人為的に必要以上に手を加えず常に酸化防止剤無添加で造りあげています。「土を醸造家が借りている」とは彼の名言の一つで常に自然への敬意をはらい、日本の自然農法の第一人者・福岡正信氏の考え方も取り入れ、畑には藁がまかれています。

彼はワインを語る上で「愛」と「俯瞰で見ること」を大きなキーワードとしています。「僕の畑に来くれば、きっとわかるさ」と、言葉よりも実際に見て体験することの大切さを静かに、そして熱く語りかけてくれました。（アユミ）

人生論というか哲学的な考え方を交えながら、僕にワインを語ってくれます。自分の意見を押し付ける感じはなくて、こういう考え方もあるよ、とやさしく教えてくれるように話すところからも彼の人間性が垣間見えてきます。ワインの味わいにその人の生き方が投影されているかのようで、飲むと彼と話した時間が蘇ってきます。（テッシー）

写真： ©Tessy Ital