
【今回のワイナリーは…】
バロラン エ エフ / Domaine Ballorin & F
【生産者は、こちらの方…】
ジル バロラン / Gilles Ballorin
晴れ
5.8℃
75%
3.09m/N
05:16
18:10
神に祝福された土地、ブルゴーニュ。
最上のワインを求める世界中のワインファンたちは、ブルゴーニュで生まれるワインを買い漁る。その影響もあって、畑の価格は高騰しつづける、世界で最も高価なブドウ畑だ。
このブルゴーニュに畑を買うということは、東京の銀座に土地を買うようなもの。
そんなワイン産地で土地を買い、ワイン造りを始めるなんて、経済的基盤なくしては不可能だし、そもそも何世代にもわたって脈々と受け継がれている畑を、よそものが取得すること自体とてもむずかしい。
そう、新規参入が非常に困難な産地、それこそがブルゴーニュ。
そんな産地で、ゼロからスタートした造り手がいる。
長年、ブルゴーニュにドメーヌを築くことを夢見てきた『ドメーヌ バロラン エ エフ』のジル バロランだ。
ワイン醸造家を目指し、歴史あるブルゴーニュの名門ネゴシアンで働きながら醸造学校に通い、猛勉強。
ブルゴーニュを代表する造り手フィリップ シャルロパンやジャック プリウールでも修行を積んだ。
念願のドメーヌ設立にいたったのは、2005年のことだ。
ブルゴーニュで、ジルは、リスクをとって最良のブドウ栽培に挑戦する選択をした。
じつは神に祝福された土地であっても、作るブドウは栽培の気難しいピノノワール、果皮が薄く、暑さや病気にも弱い。そして土地を選り好みする。

この記事を書いた人は…
AYUMI IKEDA|池田 あゆ美
自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。