ワインは、喜びのために造られるモノ – ドミニク ドゥラン –

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【今回のワイナリーは…】
ドミニク ドゥラン / Dominique Derain

【生産者は、こちらの方…】
ドミニク ドゥラン / Dominique Derain

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今やひとつのワインのジャンルとしてその地位を確立した、ナチュラル ワイン。

ワイン界でも避けては通れないキーワードの一つだといえる。

けれど、その歴史はまだ短く、数多くの奇人変人によって彩られている。

で、ドミニク ドゥランも間違いなく、その一角に食い込む人だと思う。

ブルゴーニュ ワインの産地の中心は、コート ドールで、行けども行けども広がるブドウ畑が「黄金の丘」、その中央に位置する街が、ボーヌ。

そのボーヌは、中世においてフランスをしのぐ大国で、現在のベルギーやオランダまで領地を広げていたブルゴーニュ公国のブルゴーニュ公の居所があった街。

そして、その周囲に広がるブドウ畑は、理想的な地理的条件や気候を有する、世界に名高い偉大なるワインの生誕地なのだから、古都としての雰囲気はもちろん、ワインの香りにも満ちていて、人も街もスノッブな雰囲気を漂わせる。

だから、私にとって、とても敷居の高いエリアだった。

そのボーヌから車で南西に向って、約20分。

小高い丘の合間をくぐって辿り着く、小さな村サン トーバンにドメーヌを構えるのが、ドミニク ドゥランだ。

2007年、始めてドゥランを訪問したときも、私はどんなスノッブな造り手が待ち構えているのだろう。

そして、どの産地よりも真剣勝負のワイン試飲が繰り広げられるのかと、これからの試飲シーンを想像し、ワクワクした期待よりも、ドキドキ緊張していたのを思い出す。

でも、いざ、ドメーヌの赤い扉が開かれたとき、そこから出迎えてくれたのは、陽気で明るいドゥランだった。

その笑顔に緊張もほぐれ、敷居が高くてスノッブ、そんなブルゴーニュの印象を大きく揺るがせてくれた、それが初訪問のときのドゥランの印象だった。

この記事を書いた人は…

AYUMI IKEDA池田 あゆ美

自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。