ワインの相棒、食とどう合わせる?

ピクールからのお便り「ワイン日和」 - IMAGE COPYRIGHT © PCOEUR ALL RIGHTS RESERVED.

フランスのワイン産地、とりわけ中央から北の産地でどこに行ってもウェルカム ドリンクとともにまず出てくるのが「グジェール」このグジェール、フランスのブルゴーニュ地方の郷土料理のひとつで、エメンタールやエダムなどのチーズを存分に効かせたシュー生地菓子。

基本的には生地のなかは空洞のままで、ひと口くらいで食べられるサイズのもの。

ワインの試飲やアペタイザーとして親しまれていて、ふわっと軽い歯ごたえとチーズの優しい塩味の素朴なおいしさに、ついもう一つだけと手が伸びてしまいます。

これが、イタリアのシチリア島にいくと「アランチーニ」という、ライスコロッケに変わります。

アランチーニは、炊いたお米にチーズなどを加えて団子状にし、パン粉をつけて揚げたもの。

形がオレンジに似ていることからアランチーナ(小さなオレンジ)の名が付けられたそうです。

さて、ワインを楽しむうえで、知っているとよりおいしくなるのが、ワインの伴侶となる食、お料理のお話。

組み合わせは、選ぶ食材やワインによって無限に存在します。

ですから、とても難しく考えがちですが、基本を知ることで、さらに自己流のアレンジも楽しめて、家飲みの楽しさも倍増すること間違いなしです。

今回は、その「基本のき」をいくつかご紹介します。

この記事を書いた人は…

AYUMI IKEDA池田 あゆ美

自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。