ワインにおいて「樽」というキーワードをよく聞きますね。でも、よく聞くわりには樽がワインにどのような影響を与えているか、ということは、意外と知らないのではないでしょうか。
今回は樽とワインについてのお話です。
現在においては、発酵や熟成の際、ステンレスやコンクリート、グラスファイバーなどのタンクが使われていますが、木樽は昔から使われてきました。動物の革、土や石でつくった容器の時代もあったそうです。
みなさんがよく知るのは、ワインに樽の風味が加わることによって複雑さや深みのある味わいになること、そういう効果を一つの目的として、熟成に樽を使っている生産者は多いです。
あと、樽の木目や隙間などから酸素が入り込み、常にワインと酸素が触れ合うことによって、荒れたタンニンが底に沈み、ワインの味わいが柔らかくなる、その他にも赤ワインの色調を安定させる、といった働きが酸素にはあります。
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ITARU TESHIMA|手島 格
自然派ワイン専門店『ピクール』店主2号。現在、ワインコンサル、ワイン販売、飲食店へのソムリエ派遣など、ワインに関わる多くのことに対応させていただいております。世の人が少しでも楽しく幸せになれるように「楽しませて、自分も楽しんで」をモットーにしています。ワイン業界以前は、WEBゲーム業界において、デザイン、システム開発、企画などの現場業務からマネジメントまでと、様々な経験を積み重ねてきました。寝食を犠牲にした分、それが礎となり、今でも役に立っているような気がします。仕事も趣味も多岐に渡りすぎたのか、独立すると、なんでも屋に…笑。今の趣味はダンスから柔術へ。WEBブランディング、ロゴ制作、ホームページ、写真撮影、社内システム整備など、ワイン以外でのご相談もどうぞ。 tessy.work