ブドウを洗い、野生酵母を活性化する – ポイエル エ サンドリ / マリオ ポイエル & フェデリコ サンドリ –

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【今回のワイナリーは…】
ポイエル エ サンドリ / Pojer & Sandri

【生産者は、こちらの方…】
マリオ ポイエル & フェデリコ サンドリ / Mario Pojer & Federico Sandri

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「どんな批判でも、それが自分で引き受けているものである以上糧になる。批判するより批判される人になれという意味は、つまりは背負えということで、身体の感覚がともわないと成長しない。」

ここ最近、私の朝の習慣は、脳科学者 茂木 健一郎さんが note(ノート)に綴るコラムを読むことで始まる。

この冒頭の言葉もある日のもの。

ノートには、できるだけ proactive なことを書きたいと記されている。

ベッドのなかで声に出して読むと、目覚めもスッキリ。

今日も一日、頑張るぞ…と、前向きな気持ちになる。

自分の日常は、習慣によって成り立っている。

そして、人生は日常で成り立っているのだから、日常が変われば、人生は変わる。

自分の望ましい変化を起こすために、発言したり、新しいことに取り組んだりする。

実際は、変化するのは恐いしなかなか難しい。けれど、諦めない。

そして、自分の扱うワインは、新しいことに取り組むことで、結果を出している造り手のモノばかりだなと考える。

常識を覆すような取り組みが造り出した世界、だからこそ、その結晶であるワインはキラキラ輝いている。

ナチュラル ワインに出会ったとき、ブドウは洗わないで仕込むのだから、農薬にまみれたブドウなんて不安。

農薬や化学薬品を使わずに育てた無農薬のブドウが安心できて良い、そう思っていた。

普通、野菜を収穫したら洗って当然だけど、ワインには長い歴史があって、現在の形態「ビン詰め、コルク栓」のワインが登場したのは、17世紀頃。

その歴史と歩みのなかで、ブドウが洗われることはなかった。

だから洗う必要はないし、洗うことのマイナス点の方が多いのだろうと。

この記事を書いた人は…

AYUMI IKEDA池田 あゆ美

自然派ワイン専門店『ピクール』店主。映画業界、音楽業界、出版業界、IT業界…その時代時代で色濃く表現されるエンターテイメントが好きで、時代のニーズを捉え、それら一つ一つを私は職業としてきました。当時、男性社会と言ってもいいほどの厳しい業界をがむしゃらに走ってきたせいか、身体はボロボロ…。そんなときに訪れた地中海で「食卓」から生まれる人生の楽しさや豊かさに感銘を受け、今のナチュラルワインの仕事へと導かれていきました。ワインだけでなく、食、旅、音楽、映画など、一見関係ないジャンルの感性も大切にして、ワインを選ぶようにしています。ワイン通信販売、業務用卸売、ワインコンサル、セミナーなど、様々なニーズに丁寧にお応えします。