意外と知らないシャンパンの基本のキ

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みなさま、お変わりなく新年を迎えられたことかと思います。心よりお喜び申しあげます。2024年もピクールをよろしくお願いいたします。

おめでたい年始ということで泡を飲まれた方も多かったのではないでしょうか。そこで新年の第一回目は「シャンパンの基本のキ」について書いていきたいと思います。

私とシャンパンの初めての出会いは、私が大学生の頃、バブルが弾けて、まだかすかに泡の余韻が残っていました。接客業のアルバイトをしていたこともあり、おじさま方にご馳走になることが、まだまだ多かったです。

そういう席に招かれると同席している女性へ「シャンパン飲む?」と声が聞こえるわけで、若い私にもシャンパンを飲むチャンスがあったということです。

高価で気取った飲み物、しかも炭酸苦手で酸っぱい、美味しいかも分からない、でも東京ってスゴイな、と思いましたね。

当時は酸っぱいという理由からジュースで割っている方をよく見ました。シャンパンの味を美味しいと理解している人は少なかったのでしょう。

それもそのはず、1993年のシャンパンの輸入量は、2022年のなんと約1|16、つまり30年で16倍です。ワインブームと言われた1998年であっても約4倍ということからも、以前よりシャンパンが身近になったことが分かりますよね。

だって1日に5万本近くが日本のどこかで開けられているのですから、接する機会も多くなり、味への理解も深まってきたということではないでしょうか。

当時飲んでいたものは、そもそもシャンパンだったのか、それが分かるようになったのは、学生時代から先のことになります。

どういうことかといいますと、シャンパンと呼ぶには、明確な決まりがあって、それは大きく次の3つです。

1) フランスのシャンパンーニュ地方で造ること
2) 特定の3種類のブドウで造ること
3) シャンパーニュ製法で造ること

正しくはシャンパーニュ。フランスのワイン法で産地、使用品種、製法が規定されています。つまり、これ以外はシャンパンではない、ということ。さて3原則を少し掘り下げてみましょう。

この記事を書いた人は…

ITARU TESHIMA手島 格

自然派ワイン専門店『ピクール』店主2号。現在、ワインコンサル、ワイン販売、飲食店へのソムリエ派遣など、ワインに関わる多くのことに対応させていただいております。世の人が少しでも楽しく幸せになれるように「楽しませて、自分も楽しんで」をモットーにしています。ワイン業界以前は、WEBゲーム業界において、デザイン、システム開発、企画などの現場業務からマネジメントまでと、様々な経験を積み重ねてきました。寝食を犠牲にした分、それが礎となり、今でも役に立っているような気がします。仕事も趣味も多岐に渡りすぎたのか、独立すると、なんでも屋に…笑。今の趣味はダンスから柔術へ。WEBブランディング、ロゴ制作、ホームページ、写真撮影、社内システム整備など、ワイン以外でのご相談もどうぞ。 tessy.work